いい女

Smile

[鳥1]
なんだ?
このおれ様と勝負しようっていうのか?
さっきから言っているだろう。
真由美は絶対に渡さねえって。
なんだ、その鋭いくちばしでおれののどを突くつもりか。
やってみろ。
おれにだって、くちばしがあるんだぜ。
そののどをえぐりだしてやる!

[鳥2]
ちょっ、落ち着けって。
真由美は確かにいい女だ。
だけど、殺し合いをするほどの女か?
明美だって、いい線いってるだろう?

[鳥1]
何をいまさら言ってやがる。
おれには真由美しかないんだ。

[鳥2]
よし、お前の言いたいことはわかった。
それじゃ、こうしよう。
おれたち二人のどちらが好きか、真由美、本人に選んでもらおうじゃないか。
それで文句はないだろう。

[鳥1 その場を立ち去り、真由美のいる場所へ向かう]

[鳥2 独白]
ふう、何とか助かった。
さっき、喧嘩がはじまっていたら、お互い無傷ではすまなかったろう。
というか、たぶん、オレがやられてた。。
あいつの鋭いくちばしで過去に何人か病院送りになっているからなあ。

まあ、あいつが真由美のところに向かってくれたらオッケーだ。
真由美とはとっくに未来の約束ができているんだ。
おれと真由美の間に、あいつが入る余地なんて一ミリもない。

やつの真っ直ぐさが返ってアダになったということだな。
ざまあみろ。

麻由美よ、これからの人生、大切にしていこうな。

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