ママ、ねえ、ママ。
私のこと、好き?
ふと、手をつないで歩きながら聞いてみたくなった。
風が海の匂いを運んでくる。
足元では木の板がぎゅっと鳴いて、カモメが遠くで鳴いている。
時々、心配になるの。
だって、ママ、時々悲しい顔をして、お外をじっと見ているんだもの。
その横顔が、私の知らない場所に行ってしまいそうで、少し怖くなる。
私、ママのこと、大好きだよ。
ママが笑うと、空まで明るくなるみたい。
ママがいないミライなんて、想像もできない。
だけど――想像しなきゃいけないんだよね。
だって、ママだっていつかおばあちゃんになるし、
私だって大人になるし…。
手をつなぐ時間は、永遠じゃないって、
頭ではわかっているの。
だから今だけは、ぎゅっと手を握らせて。
このぬくもりを、胸の奥に焼きつけておきたい。
ママ、いつまでも私のこと、好きでいてね。
私も、ずっとずっと、大好きだから。
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