今年も初詣、行っちゃう?
……と、軽い気持ちで言ったはいいものの、
目の前に現れたのは、なかなかに本気の階段だった。
結構、段数あるなあ。
数えていないけれど、
「まあまあ」では済まされないやつだ。
しかも、上に見えるのは鳥居だけ。
神社の屋根も、本殿らしき気配も、今のところ一切ない。
え、これ、途中で終わりとかないよね?
鳥居だけ置いて「はい終了」なんて、
そんなこと、ある?
息を整えながら、一段ずつ上る。
振り返ると、さっきまでいた場所が、もう少し遠い。
下を見ると、意外と高さがあって、
「戻る」という選択肢が、急に現実味を失う。
あの頂上の向こう側に、
きっと何かがあるはずだ。
素晴らしい神社とか、
ありがたい何かとか、
せめて「来てよかったな」と思える景色とか。
これだけ上らせておいて、
本当に何もなかったら……
怒るで、しかし!
……いや、でも。
人生も、だいたいこんな感じかもしれない。
先が見えないまま進んで、
「本当に意味あるのか?」と思いながら、
途中で引き返すには、もうそれなりに登ってしまっていて。
それでも、
一段ずつ上るしかない。
ご利益があるかどうかは、正直わからない。
でも、こうして自分の足で登った時間そのものが、
すでに何かを整えている気もする。
息は少し荒いし、
足も若干だるい。
それでも、不思議と気分は悪くない。
さて。
もう少しだけ、行ってみようか。
この鳥居の向こうに、
何が待っているのかを確かめるために。
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