Friend 光の旅の物語 今、私は空にかざした一枚の葉っぱを通して、光の速度を感じようとしている。葉脈の隙間から、細く鋭く漏れてくる一筋の光。それが、私の瞳に届くまでの時間を計算してみる。光の速度は、1秒間に地球をおよそ7周半するほどの速さ。葉っぱの隙間から私の目ま... 2025.08.14 Friend
Friend ずっと、好きでいてね ママ、ねえ、ママ。私のこと、好き?ふと、手をつないで歩きながら聞いてみたくなった。風が海の匂いを運んでくる。足元では木の板がぎゅっと鳴いて、カモメが遠くで鳴いている。時々、心配になるの。だって、ママ、時々悲しい顔をして、お外をじっと見ている... 2025.08.10 Friend
Friend 穴倉に生きて 私はこの場所で静かに生きている。静かに生きるというのは、意外に難しい。というのは、私のその意志を邪魔しようとする輩が結構いるからだ。一番面倒くさいのが、3軒隣のタコ八の小僧だ。やつもここと同じような薄暗い場所で、ひっそりと暮らしている。ただ... 2024.07.15 Friend
Friend さなぎから蝶へ さなぎから蝶へ。私はいつも、このイメージを持って学生時代を過ごしてきた。大人になって、私は蝶になれたかしら…。さなぎは固い殻に覆われた、醜い生き物。美しい蝶になるために、今か今かとチャンスをうかがっている醜い生き物。学生時代の私は、まさにさ... 2024.03.03 Friend
Friend さらば、友よ おーい、アスラーン。あいつ、本当にアブジャに旅立ったのかなあ。アスランは昨夜から消息を絶った。おれはアスランがどこへ行ったのかを知っている。アブジャに新天地を求めて旅立ったのだ。おれにとって、それはうらやましいことだった。うらやましさは、彼... 2023.12.17 Friend
Friend パリの風景 私は秋になると、この場所に来てしまう。そう、この川沿いのお気に入りの場所に。ここは花の都、パリ。パリにはいろいろなものがそろっている。ルーブル美術館にエッフェル塔に凱旋門、それにシャンゼリゼ通り。もちろん私もお上りさんのころは、そんな場所に... 2023.11.05 Friend
Friend 翼をください この空はどこまで続いているのだろう?僕はよく自分の背中に翼がついていたら、どんなにいいのにと思うことがある。そうすれば、ガキ大将のベンにもいじめられないで済む。だって、なぐられそうになったら、ぴょんと飛んじゃえばいいんだもの。そして、上から... 2023.10.15 Friend
Friend 天地がひっくり返っても 私は、自分でいうのもなんですが、いつも穏やかでかわいくて、人間ならだれでも私に触れたいと思うようなワン・ダフルな犬です。いつもご主人様の後ろにくっついて、笑顔を見せています。笑顔は犬にとっては基本です! ワン!ご主人様は普通のサラリーマンで... 2023.09.16 Friend
Friend 繊細さって。 若いころの私はとても繊細だった。繊細すぎたといっていい。最近は繊細さは何かいいことのように言われることが多いけど、ううん、そんなことない。繊細さって、言葉を替えれば、周りの人たちの目を気にして生きることと同義だから…周りの人たちの意見に振り... 2023.02.19 Friend
Friend うちのたくろー、見かけませんでしたか? うちのたくろー、見かけませんでしたか?たくろーがこの3日間ほど、うちに帰ってこないの。。あっ、たくろーはうちの猫です。「うちの」と言っても、ご存じの通り、猫は気まぐれだから、いつの間にか出て行って、いつの間にか返ってくる感じだったけど。。ほ... 2022.11.23 Friend